おばさんの思い出日記

中高年のおばさんが趣味で書いている個人の体験メモ&日記です。個人の体験(=人生)や考えを否定したい方は陰口サイトでやってね。

トランプ氏のI don’t understand.発言について思うこと

 この記事についてですが、

 

「アメリカ在住歴数年。相手の言ってることが聞き取れなかった時、教養のある人ほどExcuse me?とかI’m sorry?って言うね。I don’t understandはティーンエイジャーや移民や底辺労働者が良く使う言葉だよ。」

 

「”たとえ質問が聞き取れなくても「I don’t understand you(あなたの言っていることはわからない)」とは絶対に言わない。相手を馬鹿にしているように聞こえるからだ” 教養のある人はね。」

 

「あの記者の発音が悪いにして、もう少し言いぐさがあるだろうという話。分かる」

 

私はこれらのブコメを支持します。

 

ニュアンスの問題

 英語圏で英語を母国語としない人達が多い国では、言葉の得手不得手がはっきりと分かります。日本でも外国の方たちが一所懸命日本語を勉強してくださっても、文法が間違っていたり、発音が独特で聞き取りにくいということは、まま、あることです。

 アメリカには、ヒスパニック系を含め、英語を不得意とする市民が相当数いるように思います。そのような社会では英語を不得意とする人達への配慮が求められます。かつて私が住んでいたシドニーもそうでした。

 「I don’t understand you.」は英語圏では、かなり突き放したニュアンスを持つ言葉です。ですから、教育水準の高い人達が、非ネイティブの英語話者に対してこの言葉を使うことはありません。この言葉を使うのは、高校生や、教育水準の低い人達、皮肉を言いたいときなどではないでしょうか。

 では、一般人が、英語がネイティブでない人達に聞き返す場合は一般的にどのように聞き返すかというと、

 

アメリカ英語では 

Excuse me?

I’m sorry?

Sorry?

Pardon me?

あたりで、地域や人によって違うと思います。

 

イギリス、オーストラリア、ニュージランド英語だと

Pardon me?

Pardon?

が主流ではないでしょうか。

一般会話ですら、「I don’t understand you.」は、「いくらなんでも、その言い方は相手が傷つくでしょ?」という認識を持っている人は持っています。

 

 

稀に、

I beg your pardon?

という丁寧な言い回しをする人もいますが、

ものすごく真面目な人か、

皮肉を言っているか、

冗談で言っているかのどれかかな?

と思います。

 

 ただ、英語ネイティブの人の中には、その認識を持っていない人もいます。英語をちゃんと勉強しない人に問題があるとすら考えている人達もいます。自分達がネイティブ英語話者で英語を話せるのが当然なので、相手が勉強途中であるということ、勉強してもうまく発音できない人達がいるということに、考えが及ばないのです。

 特に、英語圏で、他の言語を学んだ経験のない人はそう思いやすいかもしれません。大学などで外国語(ラテン語、フランス語、ドイツ語etc.)を学んだ英語ネイティブでも、自分は外国語は不得意だったので非ネイティブに優しくしたいと思う人と、自分は外国語を完璧にマスターしたので、他の外国人もそうあるべきだ、と考える人もいるでしょう。

 

特に、公共の場で公人が非ネイティブ話者に聞き返すのであれば

特に、相当な配慮が求められます。

 

日本に置き換えて考えてみよう

 日本人政治家が、外国人記者に、トランプ氏と同様の発言をしたと想定してみてください。

 例えば英語が母国語の記者が、日本語で日本の政治家に質問しなければならない場面があったとしましょう。日本語ネイティブではありませんから、英語なまりの日本語を話すと仮定しましょう。発音も良くないし、多少の文法の間違いがあったとします。

 その時に、麻生氏が「ちょっと、よくわからないね。」とトランプ氏のような言い方をし、次の記者には「ああ、君の(日本語)はよく分かる。」などといっていたら、礼儀にうるさい日本人なら、その言い方はないでしょ?と思うのではないでしょうか。

 少なくとも、「恐縮ですが、あなたの質問が聞き取れなかったので、もう一度お願いできますか?」と、聞き返すのが日本語の礼儀ですし、日本でも麻生氏が特に、記者に対する、そういった「礼儀に欠けている」と思わているタイプではないでしょうか?

 トランプ氏も同様です。日本人記者に限らず全ての記者に対して、礼儀が欠けていますし、特に英語を不得意とする市民も多いアメリカ社会の公人として、あのいいぐさは、非常に非ネイティブ英語話者に対する配慮に欠けているという点で問題視されたわけです。

 

 日本の市民レベルでも、日本語を不得意とする在日アジア人と話をしている時に、「あなたの日本語は分からない。」と相手を突き放すような言い方をする人がいるでしょうか。普通の心優しい日本人なら、「ごめん、聞き取れなかったから、もう一回言ってくれる?」と言うでしょう。もし相手の文法が間違っていて意味が分からなかったら、「〇〇って言う意味?」と補足して質問を返すことでしょう。私は、日本人は、それくらいの気遣いをしようと心がける国民性だと思っています。そして、そう思いたいです。

 今回、英語の理解できる日本人達の間で「いくらなんでも英語が下手すぎる」と指摘された現象については、身内に厳しい日本人の気質を非常に端的に表沙汰にした気がしました。記者が日本人だったから、「英語が下手」「あのようなレベルの英語だと恥ずかしい」といった意見が出たように感じられました。

 ですが、あれがもしアフリカ人記者だったら、日本人で英語の上手い人達もあそこまでシビアではなかったのではなかろうかと思えたりもします。

 うーん、また、何が言いたいのか分からなくなってきたのですが、人は、相手の話す言語、国籍、肌の色などの違いによって、相手への要求水準を無意識に上げたり、下げたりしてしまうのかもということを、言いたかったかもしれません。

 

おわり

 

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