おばさんの思い出日記

太ったおじさんみたいなおばさんです。

献血のお礼の手紙を頂いた時のお話


 こちらの記事で、骨髄提供をした方がお礼の手紙云々について気にしていらっしゃったので、私の経験をお話ししたいと思います。

 

 私の場合は骨髄提供ではなく、献血の話なのであしからず。私が献血を始めたのは20歳くらいからだったと思います。どれくらいの頻度で献血をしていたかは忘れてしまったのですが、気が向いたらふらっと献血に行っていました。

 ですが、ある時から、血液センターから「急患が出て、今すぐ血液が必要なので来てもらえませんか?」と、電話がかかってくるようになりました。というのも、私はある血液型のRH(ー)というすこし珍しい型の血液を持っているのです。その当時では、1000人に1人と言われていた血液型です。

 勤労学生ではありましたが身分は学生でしたから、献血センターの方々に時間の融通がきくと思われたのかも知れません。あるいは、もともと献血に足繁く通っていたから呼べばきてくれそうと思ってくださったのかもしれませんし、赤十字血液センターの真裏に住んでいたことも関係していたかもしれません。

 その当時は若かったですし、何にでも興味がありましたし、私の血液で助かる人がいるならと、そのような呼び出しがあった時は、何とか都合をつけて献血に行っていました。当時、私は昼間は掛け持ちフリーター、夜は学生という生活でしたので、都合をつけようと思えば都合をつけられる状況だったのです。

 

 今すぐ来られますか?という緊急献血でさえも「大丈夫ですよ。」と、自転車に乗ってかけつけていたので、献血を繰り返していい最短期間でである2週間ごとに、電話がかかってくるほどでした。(ですから、私の献血回数は73回)

 

 そのような緊急献血に応じていると、被提供者のご家族から、お礼の手紙が届くことがありました。あまり覚えていませんが、緊急献血に応じた人の半分くらいからもらったのではないかと思います。

 

「急なことだったのに、対応していただき、ありがとうございました。おかげさまで夫の命が助かりました。」

 

といったような内容です。

 

今でも覚えているのが、私の血液を輸血したのだけれど運悪く助からなかったという、0歳のお子さんの親御さんからのお手紙です。

 

「急な要請でしたのに、すぐさま対応してくださってありがとうございました。」

 

という旨のお葉書で、0歳のお子さんを失って失意のどん底だったでしょうに、わざわざお手紙をくださるなんて、何て律儀な方なんだろうと思ったのを覚えています。

 前置きが長くなりましたが、この献血での「お礼の手紙」ですが、本来は個人情報保護の観点からアウトな行為なのだそう。献血センターのスタッフにそのように伺ったと記憶しています。

 本来は誰が血を必要としていて、誰の血をもらったというようなことは機密事項であり、外部に漏らしてはいけない個人情報なのです。だから、本当は被提供者に提供者の住所や名前を教えてはいけない。(というのが建前)ですが、被提供者のご家族の中には、どうしても、血液を提供してくださった方にお礼が言いたいという方もいらっしゃるようです。

 そういう方がねばった場合のみ、「(人情ということで)特別措置で本来はダメなんですけどね。」ということを伝えた上で、提供者の連絡先を教える(というのも建前かもしれないのですが…)とのことでした。ですから、「お礼の手紙がくるかもしれない。」と伝えられていたわけです。

 私が現役で献血をしていた時に聞いたお話なので、今はどうかわかりませんし、骨髄提供とは話が違うのかもしれませんが、上記の記事の著者の方や、一部のコメントで「お礼の手紙」について言及があったので、とり急ぎ、書いてみました。

 30歳前後から、薬の服薬を開始したので献血はできなくなりました。30回目の時の賞状も、50回目のときの盾も捨ててしまいました。友人と「賞状や盾が欲しくて行っているわけではないのにね…あれは、断れるシステムにしてくれないかしら…」と言っていたのですが、現在は断れるシステムになったようですね。きっと、そういう要望が多かったのでしょう。

 

 複数回の献血の結果、面白いことが判明しました。

 

 RH(ー)というだけでも、なかなか珍しい血液型なのですが、ある患者さんに私の血小板を輸血したところ、その患者さんの血小板だったか(医療知識がないので分からない)何かが、すごく増えたのだそう。その理由を知りたいので、私の血液を詳しく検査させてほしいという依頼があり、血液の採取/検査のために血液センターに伺いました。

 その結果、私の血液の何が患者さんに良い影響を与えたのか教えてはもらえませんでしたが、その検査で私の血液型はCMという項目も(ー)であることが分かったそうです。CM(ー)というのは欧米人には多いそうなのですが、日本人はほとんど(+)で、CMが(ー)の人は少ないのだそう。ABO式以外の分類でも珍しい血液型だということが判明したのです。

 

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 一番下に80というハンコが押してありますが、80回目という意味です。具合が悪くて水か何かをこぼしてしまってインクが消えてしまっていますが、73回目まで記入があります。

 献血手帳はこの写真を撮影した後に捨ててしまいましたが、これもまた青春の1ページで、健康体だった過去の自分を思い出させる数少ない写真の1つです。

 

(過去記事を読みやすくリライトして、再アップいたしました。)

 

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